ゴーヤとは?
ゴーヤーは、正式名称は、「ツルレイシ」といい、ウリ科の1年生の植物です。本州では、「ニガウリ」とも呼ばれたりもします。原産地は、南の方の暑い地域で、熱帯アジアやインドなどです。
ゴーヤーは、ウリ科の中では、ビタミンCの含有量が抜群に多く、その量はキュウリの約10倍になります。また、通常ビタミンCは加熱すると壊れやすいのですが、ゴーヤーのビタミンCは、加熱してもほとんど壊れません。また、ビタミンC以外にも、β−カロテンや、ビタミンB1、カリウムなども豊富に含まれる野菜です。
日本には最近伝えられたようなイメージがありましたが、日本に入ってきたのは意外に古く、江戸時代にはもう渡来していたのだそうです。沖縄の郷土料理のゴーヤーチャンプルーで全国的に有名になりましたが、全国各地で栽培されています。ハウス栽培されているものもあるので、スーパーなどには1年中店頭にありますよ。しかし、旬はやはり夏。6〜8月が旬で、今では典型的な夏野菜のひとつとして認識されていると言ってもいいでしょう。
ゴーヤーの効果、効能
●血糖値を下げる
●血をきれいにして血圧を下げる
●食欲を増進する
●整腸作用がある
●紫外線対策に効果的
●夏バテを防止する
ゴーヤのダイエット効果
ゴーヤーの種に含まれる「共役リノール酸(CLA)」という成分は、痩せる体質を作るとして、数年前からアメリカのアスリートやボディビルダーの間で流行り始め、日本でもテレビで紹介されたことから流行の兆しが見えています。
リノール酸とは不飽和脂肪酸といわれる、必須脂肪酸の一種。コレステロール値を下げる効果があり、紅花(サフラワー)に多く含まれている成分です。これに「共役」がついた共役リノール酸とは、リノール酸からできる物質で、化学式は同じですが、構造も効果もまったく異なるものです。
脂肪を燃焼させるために必要なのは、脂肪分解酵素「リバーゼ」。リバーゼが活発に動いていれば、余分な脂肪はどんどん分解されていきます。そして、そのリバーゼの働きを促進するのが、この共役リノール酸(CLA)なのです。
通常は運動することで、このリバーゼは活発に働くのですが、共役リノール酸(CLA)は、運動しなくても、リバーゼの活動を活発にしてくれます。しかし、せっかく分解した脂肪も、時間が経って燃焼しきれなかったものは、再び脂肪に戻ってしまいます。そこで再び登場するのが、共役リノール酸(CLA)。この共役リノール酸(CLA)は、脂肪に戻ろうとする動きに、ブレーキをかけてくれる働きもしてくれるのです。
これらの働きによって、運動することなく、脂肪を燃焼し続けることができるんですね。運動不足で、脂肪が気になる皆さんには、魅力的な成分ですね。
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